就職活動裏話(元採用担当者の本音)

東証一部上場企業の元採用担当者が就活の裏話をお届けします!

Fラン大学でも大企業に入社したい!①

自分の通っている大学のレベルがいまいちなのだが、大企業に入社したい!

 

このお気持ちは分かりますが、実際には難しいです。

 

大企業の採用担当者は、どのように評価されているのかというと、

実際に入社する新入社員の中で高学歴の割合が多ければ多いほど

高く評価されます。

 

ですので、「いまいちの大学レベル」の学生が入社したとしても自身の

評価が高くなるわけではありません。

 

ここでたとえ話を一つ、

 

ある企業の採用選考で〇〇大学(いまいちの大学)出身で、SPIの点数が高く、

面接の受け答えも抜群でコミュニケーション能力が高い学生がいました。

また、同じタイミングで東京大学出身で、SPIの点数が高く、面接の受け答えも

抜群でコミュニケーション能力が高い学生もいました。

 

その企業の採用担当者は、この2名の学生は入社したらきっと活躍してくれると判断

し、両名に内定を出すことにしました。ただ、過去に〇〇大学出身の学生の入社は

ありませんでした。

 

ところが翌年、入社をして働きぶりをみましたら、両名とも返事は良いものの、

仕事でミスを連発、上司の評価も低いようでした。

 

ここで、採用担当者の上司である人事部長より「なぜ彼らを入社させたのだ」と

責められました。採用担当者は「SPIの点数が高く、面接の受け答えも抜群で

面接官の評価も高かった」旨を伝えましたが、そのうちの1名の〇〇大学の

新入社員に対しては、「なぜこの〇〇大学出身者に内定を出したのだ」と

責められました。

 

ただ、東京大学出身の学生に対して人事部長は何も言われませんでした。

 

人事部長曰く、

「〇〇大学ならともかく、東京大学でこの評価だったら、間違いなく私も内定を

   出しているな。気にするな。」

 

大学が違うだけでこれだけ大きく評価が違うんですね・・・