就職活動裏話(元採用担当者の本音)

東証一部上場企業の元採用担当者が就活の裏話をお届けします!

残りの単位数は?という質問に対してどうこたえればいい?

面接の初期段階で「卒業までの残りの単位数は?」と質問されます。

 

なぜか分かりますか?

 

それは、「この学生に内定を出した後で、確実に入社してくれる確率を上げるため」です。

 

卒業できずに留年される確率が高い学生を見極める一つのボーダーですね。

 

では、どのあたりがデッドラインなのかといいますと、「20単位」です。

 

この程度であれば、4年生でもほぼほぼ単位が取れると企業側も踏んでいます。

4年生になって、周りも遊んでいるとつられて遊んでしまう学生が多いんですよね。

 

では、なぜ卒業できないと企業が困るのか。

 

それは、学生が卒業できないことが判明するのが3月中旬あたりです。

 

その時点では、企業は新入社員を受け入れるため様々な処理がすでに進んでいます。

給与口座の開設、社会保険、新入社員研修、配属先・・・・。

 

その卒業できなかった学生の分の手続きを止めないといけない。

そしてその仕事に関わる方々に余計な手間をかけさせることになります。

 

つまり、いい学生であっても、内定を出した後、卒業できないと企業が困るということです。

 

では、「残りの単位数は?」と聞かれた場合にどのように答えるのが正解か?

 

それは、残りの単位数が20単位を超えていたとしても、「残り10単位程度」と答えれば大丈夫です。

 

企業側は面接で学生がそのように答えたとしても確かめるのに手間がかかります。

※卒業見込み証明書の単位数を確認すれば分かりますが、大変です。

 

ただ、大学によっては残りの単位数が多いと卒業見込み証明書を出してくれない所もあります。

 

企業は一度内定(内々定)を出してしまうと取り消すことはできませんので、その間にあなたは頑張って単位を全て取得すれば問題ありません。